これってどやねん・・・
2005年12月14日
ストーカー逮捕:一目ぼれ女性を通り過ぎ見ただけ? 大阪
一目ぼれした女性(44)を、勤務する美容室前から執ように見つめたとして、大阪府警西成署は13日、大阪市西成区天下茶屋1、無職、川原政秋容疑者(61)をストーカー規制法違反(見張り行為)容疑で逮捕した。川原容疑者は自転車で通り過ぎる際に女性を見ていただけだったが、多い日には26回も繰り返し、執ようと判断した。
調べでは、川原容疑者は先月26日〜今月6日、女性が経営する西成区内の美容室前を通り過ぎる際、店内で働いている女性を計46回にわたって見つめるなどした疑い。
「見ただけ」で逮捕かぁ・・・。
そりゃ、このまま放置していたら実害のある犯罪行為へとエスカレートしていた可能性はあるから、ある意味犯罪の未然防止という点からは説得力がある気がするけど。
どーも違和感ていうか、やりすぎ感が否めないのは僕だけなのかな?これが平然とスルーされるような社会ってのも、ちょっと怖い気がするんだけど。
一方、最近ニュースでよく見かけるような、子供への犯罪を未然に防ぐっていう点から言えば、こうした「不審者」が犯罪を犯す前にしょっ引いてしまおうというのは、世論的にもオッケーになるのかな?
でも、「不審者」の定義って曖昧で、例えば「性犯罪の前科がある人」は全部不審者?特にそれが外国人だったら、なおさら?
その理屈で言えば、いわゆる「ロリコンのオタ」って典型的な不審者じゃないですか?犯罪予備軍みたいな。「現実と妄想の区別云々」なんて、外からじゃ見えないんだしねぇ。
もちろん、個人的にはそうは思わないんだけど、「犯罪の未然防止」とかいう「社会正義」が振りかざされたらどうなるか、この先分かりませんよ?
「弱いんだから、守ってあげなくちゃっ」てゆーのを「社会正義」(の一部)って言うらしいんだけど、上からの善意の押し付けになってしまわないような配慮は必要だとは思うんだけどね。
でもこのへん、法学部の連中と議論しても平行線になってしまうトピックであること自体が興味深かったり。
それにしても、いたましい事件っていつの世もあると思うし、その度に「防げたんじゃないか」と言われて「警察は・・・」とか「国家は・・・」とマスコミは批判したがるわけですが。
今年晴れて公務員試験に受かって、来春から市役所職員や警察官として働く友達を持つ僕としては、彼ら(公権力側)の言い分も身近に感じてしまうんですよねぇ。
「犯罪の未然防止」を唄って町中に監視カメラを設置したら、今度はプライバシーの侵害とか言われるわけだし。悪名高き盗聴法もそんなカンジ?
「小さな政府」を唄って、民間に出来ることは民間にということで建築基準の検査を民間に委託したら、姉歯問題では国の責任を問われるし。
バブル景気の時期は、民間に比べて格段に安い賃金で働いていた公務員も、不況で民間の給与レベルが下がってきたら「高給取りめ」と妬まれたあげく、人員削減させられるし。しわ寄せは、若い世代だし。
公僕って大変だなー。。。
つーかむしろ、社会で生きていくことってどう考えてもラクじゃないよなーと思うわけですよ。
こういう理不尽なことって、いくらでもあるだろうしね。
そういったことに、耐えれる人間が「大人」で、そうなることが「成長」なのかなー・・・?
それはちょっと違う気がする。なんてゆーか、安直?
でも、理不尽なことにただ「黙して耐える」ことと、「批判的な眼差しを持ち続けること」はたとえ目に見える行動を起こす、起こさないに拘わらず、違うことだと思う。てか、思いたい。
愚痴るだけでは意味がない。
けど、それすら吐かずにある意味諦めちゃった大人にはなりたくない。そんなおいらはもう23歳。法律的にはとっくに大人。
戦国時代だと、15歳ですでに大人。その頃の「大人」は現代の「大人」よりもよっぽど精神的にタフで、自己を確立していたと言われている。でも、それは社会のルールに無批判でいられたからじゃない?
今のおいらは、迷ってる。
これから先も、迷うだろう。
迷いながら探していこう。
「自分の道」を探していこう。
そんな締めで終わらせてみる、今日の日記はいわゆる掃き溜め。
あぁ、私的なBLOGって素晴らしいw
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